自分の仕事に壁は作らない-壁を壊し垣根を壊してきて得たもの

情報システム

2020年上期のCYBIRD TOP HEROを受賞した、コーポレート部門にて社内システムを一手に担っている山守 智之。サイバードがコロナ禍において早くより全社員の原則在宅勤務を開始し、全社リモートワーク化へ踏み切ったその裏には、山守の尽力がありました。そんな山守が変わらず貫いてきたことを語ります。

社会人としてのスタート、そして時代の変化の中での出会い

▲昔も今も、仕事はがむしゃらに!

大学卒業後は株式会社リクルートでエンジニアとして働いていました。回線リセールの技術部門で開通作業や障害対応・社内システムの内製を行い、その後はWEB事業へ移り、IT製品の総合メディアの立ち上げや結婚情報メディアの運用を行ってきました。

山守 「当時はガラケーの時代だったのですが、まだPCの画面をケータイで小さく表示をする形を取っているような状況でした。しかし、次第に携帯ならではのサービスをもっと展開できないかという想いを抱くようになりました」

そんな中、サイバードが携帯領域においてビジネスを伸ばしている姿に惹かれて転職を決意しました。

サイバードへ入社した当時は事業側で開発に取り組んでいましたが、その後、社内システム側の人員不足もあり、2008年からは技術統括本部に所属し、社内システムを支えていくことになりました。

2020年現在もコーポレート統括本部に所属し、PCのセットアップから始まり、社内全体のネットワークの保守や刷新など細かいことから専門的なことまでを一手に担っています。

山守 「私は社内システムの担当ではありますが、事業部側とは垣根なくコミュニケーションが取れる社風なので、事業部の仕事についてもよく会話をすることはありますね」

どんな業務でも事業に貢献している、事業形態を分かった上で社内システムも考えないといけないというポリシーを常に実践しています。

社員の皆に貢献したいという気持ちが導いたTOP HEROの座

▲山守の尽力によりFY20新卒社員入社式もオンラインで敢行

サイバードでは半期毎に活躍をした社員を称える「CYBIRD HEROES」という表彰制度があります。FY20上期のCYBIRD HEROESのTOP HEROに選ばれたのは山守でした。

山守 「TOP HEROに選んで頂けた背景には、リモートワークへの移行があったと思っています。もともとオリンピック開催で東京が混雑するという予測があったので、昨年から上司へリモート環境を強化しようと提案し、実は3月には全社員がリモートに対応できる環境をつくっていました。偶然ではありますが、非常事態宣言が発令され、在宅にしようという話になったときには、すぐに在宅勤務ができる状態が整っていたんです」

とはいえ、会社にいるときと比べてなかなか接続ができずに時間がかかるなど、やってみて初めて直面することや、想定外の課題は起きていました。そういったことに対しても、幾つもの対策を挙げて、他の技術者と協力しながら一つづつ対応をしていきました。

山守 「4月から5月は非常にバタバタとしていましたね。メールや社内コミュニケーションツールに、ちょっと見ない間にどんどんメッセージが溜まっていって。正直大変でした(笑)」

特に大変だったのは、これまでは想定外だったオンラインミーティングツールの導入でした。リモートのネットワークでオンラインミーティングを頻繁に行うことは想定していなかったので、PCの挙動が重くなってしまうこともありました。オンラインミーティングの間だけは別の回線に切り替えられないかを検証していくなど、状況をいち早く改善するために試行錯誤をしていきました。

山守 「社員の皆さんの働く環境を担っているというのは大変な責務です。だけど、環境改善、システム改善など、思ったとおりにちゃんと動いて、社員の皆さんにも貢献できたと感じられるときは嬉しいしワクワクしますし」

社員の皆からの感謝や、自身の働きによって事業が成長していると実感できる瞬間、それがモチベーションとなり、頑張る活力となっているのです。

変わらず大切にしてきたこと、これからも大切にしていくこと

▲TOP HERO受賞の瞬間ーオンラインでの授賞式の中、大切な仲間からのサプライズも!

直接的な関わりに限らず、自分がやっている仕事も事業貢献しているんだという気持ちで働くこと。それは昔も今も変わらず、山守の軸となっています。

山守 「私の行動目標はここ数年ずっと変わっておらず、社内のシステム環境や業務環境、生活環境をいかに快適な環境にするかという点にこだわっています。快適な環境を追求することで、社員がやりたい仕事に専念できるようにしていきたい。それが結果的に業績にも貢献することに繋がっていると考えています」

また、行動目標を叶える上で常に意識していることは、「今やっていることは何のために?」「誰のために?」ということです。手段と目的があやふやになってしまうことや、手段を達成することをメインに考えてしまう場面がよくありますが、それは本質的ではないと考えているのです。何のためにやるのか考えることで、手段が変わる可能性もありますし、いつでも変化に耐えられるように仕事ができることが大事だと山守は考えています。

山守 「こうした考えもあり、普段からTOP HEROに選ばれるようなクオリティの仕事をしようと務めていますが、今回TOP HEROに選んで頂けたのは特に嬉しかったですね。リモートワークへの移行といった大きな取り組みに挑戦し試行錯誤の日々だったので、ぜひ選ばれたいと考えていたので(笑)」

しかし、それまでは出社することを前提に最適化を考えていた分、リモートでの仕事については、まだまだ最適化していないと考えています。リモートでも、もっともっと快適に仕事ができるように環境を作っていきたいと、今尚、試行錯誤に奮闘を重ねる日々が続いています。

これからも進化していきたい-皆にも伝えたい想い

▲サイバード社内インフラの守護神、山守 智之

山守の目標は全社員をしっかりとサポートしていくことです。現在もいろんな質問や問い合わせをもらっていますが、一つ一つ対応する中で、全員が快適に過ごせるようにしていきたいのです。

仕事をする中で、「今までできていたのに何でできないの?」という問いが発生することもありますが、現状維持がベストだとは考えていません。「今本当にそれが必要なのか?変化をしている現状の中でもっと新しいことができるんじゃないか?」と常に考えています。また、そうやって変化に適応していくことがこそが仕事の面白みだと山守は考えています。

山守 「私が仕事をする上で常に意識している言葉があります。それは“ハードワークはしなくていいから、オーバーワークをしよう”です。まだ自分が新卒1年目の頃、大先輩に言われた言葉で、当時この言葉を聞いたときにはただでさえ忙しいのに、なんてブラックなことを言うんだと驚いたのですが(笑)」

この話をされた後にその先輩と何度か話をする機会があり、”オーバーワーク”というのはただひたすらに働くことではなく、“自分の壁を作らずに働く”ということを意味するんだと知ったのです。

山守 「壁を作ることで、“私の仕事はここまでなので、そちらの仕事は関係ありません”と線引きをするのではなく、壁を壊して、垣根を超えた考えで仕事をしようと。30年以上経った今でもその時に教えて頂いた言葉を大切に思っています。

サイバードの社内で“それ僕の仕事?”というキーワードがどこかで聞こえると走っていって一言いいたくなるくらいです(笑)。自分の仕事の範囲を決めないでそれを超えた仕事をして欲しい。それは社員の皆さんにぜひ伝えたい言葉です」

これからも壁や垣根を壊して前進し、山守は更なる進化を目指していきます。

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