お客様に期待を超える楽しさを届けるために──ゲームディレクターの改革と進化への挑戦

2020.10.02

全世界でのシリーズ累計会員数3,000万人を誇る女性向け恋愛ゲーム『イケメンシリーズ』の最新作でディレクターを務める高橋 淳一。ディレクターとしてのこだわり、そして、これから目指す未来について語ります。

入社後初の大仕事と寝耳に水のサプライズ

▲高橋がディレクターを務める「イケメン王子 美女と野獣の最後の恋」

2020年現在、ゲーム事業本部に所属し、ディレクターを務めている高橋の主なミッションは、企画や作業効率化、機能開発の仕様書づくりです。

高橋 「私は運用を回す施策を考えるよりは、どちらかというとゲームとしてより良いものをつくる側で、既存のサービスのブラッシュアップ、ユーザビリティの向上を目指しています。マネジメントの立場として、社内メンバーが効率良く仕事できる方法を考え、無駄な作業をなくすこともあります」

2019年1月にサイバードにジョインすると同時に、新規タイトル「イケメン王子 美女と野獣の最後の恋」の開発ディレクター&プランナーに就任。2020年7月1日に、当初のスケジュールから1日もずれることなく、計画通りに無事サービスインを迎えました。

そしてもう1つの嬉しい出来事も。FY20上期のCYBIRD HEROESのMVPにも選出されたのです。

高橋 「自分が呼ばれると思っていなかったのですが……(笑)。受賞者の中で最初に呼ばれたうえ、これまでの授賞式では受賞理由、そして名前の順で発表されていたのですが、今回は名前がまず最初に発表されて。寝耳に水状態でした(笑)」

開発が佳境を迎えていく中でのコロナ禍という不測の事態の中でも、各セクションとの調整をスピード感と柔軟性を持って対応することにより、開発進捗を予定通り進行させリリース日を遵守することにこだわってきたことが、実を結んだ瞬間でもありました。

後悔はない──様々な経験が今の自分を作ってくれた

▲大学時代にひたすら打ち込んだ音楽は今でも大切な趣味

もともと真面目な性格だと自己分析する高橋は、高校までは極めてまじめに勉強に取り組む学生でした。しかし、大学受験に失敗したことを契機に、「もう勉強はいいや」と思ってしまうようになったのです。

高橋 「その後、大学には入学したんですが、以前から音楽に興味があったこともあり、大学では音楽サークルに入り、ひたすら音楽に打ち込んでいましたね」

そして、就職を考えたとき、特にやりたいことでないと仕事が続かないと思い、子どものときから好きだったゲーム開発に携わりたいと思うようになったのです。

高橋 「実は子どものころ、親がゲームをやっているのを見て楽しそうだと思い、ゲームに興味を持ち始めたんです。親は、“勉強などやることをやっていれば他は何をしても良い”と考えていたので、ゲームをずっとやっていて。小学生のときからゲームを開発したいとは思っていました」

ゲームには、”絵、音楽、文字、そこに自分が動かせる主体性があり、芸術の集大成”だと考えていた高橋。就職にあたり、大学でやっていた音楽ではなく、ゲーム業界を志望したのです。

大学卒業後は、ゲーム会社にアルバイトとして就職しました。デバッガーの仕事を担当し、途中から正社員になり、2年ほど在籍していました。

そしてある日、知り合いからある会社を紹介され転職を決意し、プランナーとして新たな会社に入社しました。ここでの経験が自分の中でも成長につながったポイントだと当時を振り返り思うのです。

高橋 「社員数が少ないので、自分がやるしかない、ある意味極限状態でした。少人数だったこともあり、経営層やメインのプログラマーと近い距離で関わることができ、大きく成長できました」

確かに仕事は大変でしたが、そんな中で”真面目に向き合いすぎないこと”を高橋は意識していました。

高橋 「真面目過ぎて、怒られたときなどに心が折れて、転職する人も周りにいました。他の社員の人が上司に“真面目過ぎても良くないから、高橋さんみたいにある程度は受け流すべきだよ”と言われているのを見て、“あっ自分は根は真面目だけれど受け流せているのか”と知ったんです(笑)」

それからは、真面目に全てを言葉通り受けるのではく、話してくれた人の言葉を受け止めながらも少し楽観的に考えるようになりました。

こうした環境だったので、その会社で新作のリリースまでこぎつけたときのことは、今でも自信につながっています。苦労をしたからこそ、その後はどんなことも乗り越えられるようになったのです。

とはいえ、あまりの多忙さから転職を考え、次なる転職先に選んだ教育業界の会社でWebプログラマーになりました。しかし、教育業界ということで、少し硬いところもあり、なんとなくモヤモヤした気持ちがありました。そんな時、大学の先輩と飲みに行った際にそのことを相談しました。

高橋 「そこで先輩に言われたんです。“高橋は普通の会社は無理でしょ”と(笑)。“あ、俺は普通の会社は無理なんだ!”と気付き、またゲーム業界に戻ろうとその時に決意しました」

そんな思いを持ちつつ働いていた中でも、エンジニアとの直接のやりとりや新卒育成も経験できたことは高橋の財産となっています。この経験があったからこそ、ゲーム業界に戻った後も、エンジニアとの円滑なコミュニケーションもできるようになったし、仕様書も細かく書けるようになりました。

高橋 「その後のエンジニアとの会話においても、そこで学んだことは生かされていると思います。学ぶこともたくさんあったので後悔することは全くないですね」

その後、開発会社に当初はスクリプターとして入社しましたが、気付けば開発ディレクターを任されるように。5~6年ほど在籍し、マネジメントを学びました。

サイバードとの出会い──チームの“ハブ”として進めた大改革

▲趣味も多彩な高橋

開発会社で開発やマネジメントをやっていく中で、仕事の可能性をより広げたいと思うようになった高橋は、そのことを知人に相談していました。そして、サイバードのことを知ったのです。

サイバードへ入社を決めた理由は”社風”が自分にマッチしていると感じたことでした。

高橋 「ゲーム会社では男性社員がほとんどという会社が多い中、サイバードは女性社員が多い会社。だけど、女性と話すことが得意な私にとっては全く問題ありませんでした(笑)。

入社後もギャップはなかったですね。前職の開発会社は静かな社風だったのですが、サイバードは社内に活気あります。あとは、人が良いと感じます。障害があったときもエンジニアの方たちがすごく協力してくれて驚きました(笑)。とにかく協力してくれる人が多いです」

イケメンシリーズ最新作である『イケメン王子 美女と野獣の最後の恋』をスケジュール通りにサービスインできたのも、そういった協力があってこそだと高橋は考えています。ゲームを開発する上で、スケジュール通りに行かないことは多々あることですが、スケジュール通りに進めるポイントはタスクをだれに振るか、いろんな人とコミュニケーションを取りながら、ハブとして進めていくこと。だからこそ、職種の垣根を超えて、問題があったらどう解決しようか相談するように心がけてきました。

高橋 「これまでも様々なやり方でスケジュール進行を経験してきたということもありますが、スケジュール管理などやるべきことを全てすっきり終わらせるのが好きな性格なんですよね」

また、『イケメン王子 美女と野獣の最後の恋』では高橋が考える「改革策」も実施してきました。

高橋 「このゲームの根幹とも言える、ストーリー分岐によるボリュームと特典の増加や、友達申請許可制の廃止といった改革すべきところは改革してきました。実装に苦労したところもありましたが、よりお客様に楽しんで頂ける、喜んで頂けることには妥協せずに取り組みたいと思いますね」

エンタテインメントを提供するプロフェッショナルとして目指すこれから

▲「イケメン王子 美女と野獣の最後の恋」のディレクター 高橋 淳一

次なる目標は、現在のプロジェクトだけではなく、PMとして2~3プロジェクトを担当することです。

高橋 「マネジメントの立場としては、メンバーが仕事しやすいようなチームつくりたいと思っています。そのためには相手の感情、抱えてるタスクの量などを把握し、空気を読むことは常に意識しています。今はリモートとなったので直接会えないのですが、チャットを見て仕事状況を把握してフォローすること等も大切ですね。タスクを積まれると焦ってしまう人もいますし、メンバーに自分と同じスキルを求めてもできないので、配慮しています」

また、より良いサービスを提供できるよう、サイバード社内もどんどん改革していきたいと考えています。

高橋 「たとえば、社員ももっと最新のゲームをやるべきだと考えています。『美女と野獣の最後の恋』チームでは、毎週最新のゲームをやる時間を作って、メンバー同士で意見交換を行ったりしました。そこから得た知見を『美女と野獣の最後の恋』へ活かすこともできました。お客様も進化しています。だからこそ、こういった新たな知見を取り入れる動きは、他チームでも、ぜひ取り組んでほしいなと思っています」

お客様により喜んでいただくために、お客様の期待を超える楽しさを提供するために、高橋はエンタテインメントを提供するプロフェッショナルとして、サイバードでの改革の担い手となることをこれからも目指していきます。

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