シナリオディレクター
山上 玲子

現在の仕事内容について教えてください
シナリオディレクターとして、企画セクションと連携しながら、シナリオ全体のクオリティ管理や進行管理を担当しています。
全体を俯瞰して監修を行う一方で、自身でもシナリオライティングを行い、作品づくりに深く関わっています。
入社のきっかけは何ですか?
ゼロから商品やサービスを考え、世の中に届ける「作り手」になりたいという思いがありました。同時に、社会に貢献するのであれば、誰かを笑顔にできるものづくりに携わりたいと考えており、その両方を実現できる場所としてサイバードにたどり着きました。
また、面接でお話しした人事の方々の人柄に惹かれたことも、入社を決めた理由のひとつです。
入社当時は、まだBtoB事業部もあり、モバイルという分野において本当に幅広いサービスを手がけていました。「ここまで何でもやるし、何でもできる会社なんだ」と驚いたことを、今でもよく覚えています。
2025年下期TOP HERO※の受賞、おめでとうございます!
今回受賞したプロジェクトでの大変だったこと、苦労したこと、また乗り越えた方法などを教えてください
ありがとうございます!
昨年5月に二度目の育児休暇から復帰し、現在も時短勤務で働いているため、限られた業務時間の中で仕事を回していくことは、正直大変な面もありました。
ただ、プロ意識が高く情熱を持ったメンバーやディレクター、そして細やかに気遣ってくださるプロデューサーに本当に支えていただき、振り返ってみると体感としてはむしろ「楽だったシーズン」という印象が強く残っています。客観的な評価と、自分自身の実感は、必ずしも一致するものではないのだと感じました。
支えてくださった方々が今回の受賞を快く祝福してくださったことも含めて、改めてサイバードの「人」の良さを実感しています。
現在担当しているタイトルには、立ち上げ段階から世界観やキャラクターづくり、初期実装時の本編執筆まで関わってきました。育休中もライターと連絡を取り合っていたこともあり、復帰後のキャッチアップに大きな時間を要しなかった点も、非常に助けられた部分です。
実は、今回TOP HEROを受賞したときの正直な気持ちは、「本当に私でいいのだろうか」という戸惑いのほうが大きかったです。
ですが、これまでの取り組みだけでなく、これからへの期待も含めて評価していただいたのだと受け止め、より一層精進していこうという思いが強くなりました。
「楽だったシーズン」と感じられた理由を振り返ると、過去にもっと精神的に辛い時期があったことが大きいと思います。出産前は自分で自分を追い込んでしまっていましたし、第一子出産後の時短勤務時代も、同じように自分を追い詰めていました。
今回は気持ちに余裕が生まれ、さらに周囲に恵まれていたことで、そうした緊張感が自然と和らいでいたように思います。自分なりに貢献できている実感を持てたことも、素直に嬉しかったです。
※TOP HEROとは
サイバードでは半期毎に活躍した社員を称える「CYBIRD AWARD」という表彰制度があり、山上は2025年下期のTOP HEROに選ばれました

サイバードでの印象深いことを教えてください
ありがたいことに、若手の頃から新規性のあるさまざまな挑戦をさせてもらってきました。
その中で印象に残っているのは、考え方のフレームワークを教えてくれる先輩がいたこと、そして困ったときには必ず力を貸してくれる人がいたことです。たとえ躓いても、またチャレンジできる環境があったことは、サイバードらしさだと感じています。
一方で、自分の「できていないこと」ばかりに目が向いてしまう性格と、若さゆえのこだわりから、20代の終わり頃までは「アレもできてない、コレもできるようにならなきゃ…」と、一人で抱え込んでしまうことも多くありました。
そんなとき、上長からかけてもらった「もっと周りを信じて、頼れるようになれ」という言葉が、強く心に残っています。
スーパーマンがいたらすごく助かるけれど、たとえスーパーマンでも一人の人間にできることはやっぱり一人の人間の範疇を出ないので、どれだけ多くの人と支え合いながら、同じ方向に進んでいけるかが大切なのだと、さまざまな経験を通じて実感しました。
今はその考え方を、何よりも大事にしています。
仕事のやりがいや楽しさ、面白さはどんなところですか?
どんな形にすれば楽しいか、どうすれば喜んでもらえるかを、チームメンバーと一緒に考え、それを形にしていくところに大きなやりがいを感じています。
物語の内容にしても、施策のテーマやイラストにしても、答えは無限にあるからこそ、「今回はどんなものを届けようか」とアイデアを練っている時間は、まるで粘土をこねているようなワクワク感があります。
例えば、目指す方向性を、「一日の終わりに腰掛けた瞬間、すべての疲れが取れる椅子を作ろう」といったイメージで共有します。
そこから個々の作業に入り、それぞれが持ち寄ったアイデアを重ねながら、「その形もいいね」「この椅子なら背もたれはこうしたほうがいいかも」「ブランケットもあったらどうだろう」と、対話を重ねていく。そのプロセスがとても楽しいです。
そして最終的に、狙い通りにお客様から「一日の疲れが全部取れました」といった声をいただけたときは、何ものにも代えがたい喜びがあります。
失敗談や苦労話、プロジェクトの裏側など
実はもともと、BtoB事業のプランナーとして採用されたため、女性向けゲームの担当になると聞いたときはとても驚きました。
第一子の産休に入るまでは、ディレクター(プランナー)とライターの二足の草鞋で、試行錯誤しながら手探りで走っていた時期だったと感じています。
現在主に担当しているシナリオ執筆についても、大学時代の論文や趣味で書いていた短い物語程度の経験からのスタートでした。
そのため、多くの本や文章に触れながら学び続ける必要があり、今でも本編執筆には悩みながら向き合っています。ただ、世界観やキャラクター、物語をゼロから形にしていくプロセスには、それ以上のやりがいと楽しさがあります。
当時プランナーだった私に「シナリオもやってみない?」と背中を押してくれた先輩には、今も感謝の気持ちでいっぱいです。
プロジェクトの裏側として印象に残っているのは、新規タイトル開発に数多く携わる中で、初期はリリース直前まで細かな調整を重ねることが多かったという点です。
現在は、開発体制や進行管理がより洗練され、チーム全体で役割を分担しながら、計画的にリリースまで進められるようになりました。そうした環境の変化から、組織としての成長を感じています。

あなたにとってのCYBIRD SPIRITは何ですか?
私たちが提供しているエンタテインメントの価値とは何だろう、と考えることがあります。
今の私なりの答えは、「素敵な思い出作り」です。
体験したその瞬間に楽しいだけでなく、後からふと思い出したときに笑顔になれたり、「幸せだったな」「人生のハイライトだったな」と感じられる。そんな思い出を、お客様と一緒に作っていくことが、私たちのミッションなのではないかと思っています。
この考えに至ったのは、「自分は何に貢献しているのだろう」とVMVについて向き合ったとき、人の心に残るものとは何かを考えたことがきっかけでした。
振り返ったときに前向きな気持ちになれたり、頑張る原動力になるような記憶こそが、自分にとっての“価値”だったのだと気づいたんです。
だからこそ、関わるさまざまな人と対話しながら、「どうすれば一番素敵な思い出になるか」を考え続けることを大切にしています。正解はひとつではありませんが、探求し続けること自体が、エンタテインメントづくりの本質なのだと思います。
またあの瞬間に出会えるかもしれない——そんな期待を持ってもらえることが、お客様にとって次への原動力になれば嬉しいです。
これからやりたいこと、チャレンジしてみたいことはどんなことですか?
新卒でサイバードに入社して以来、この会社の中でキャリアを積んできました。これまで主に自社IPの開発・運用に携わってきたからこそ、今後は社外の方々と協力しながら進めるプロジェクトにも、チャレンジしてみたいと考えています。
異なる視点や価値観に触れながらものづくりに向き合うことで、自分自身の引き出しをさらに増やし、その経験をまた社内のプロジェクトへ還元していけたら嬉しいです。
職場はどんな雰囲気ですか?
お互いの「好き」に寛容で、楽しいことを分かち合うのが好きな人が多い職場だと感じています。
Slackには雑談チャンネルがあり、心に刺さったコンテンツを紹介して盛り上がったり、ライブ当選の報告にすぐスタンプがついたり、たまに共有される愛犬・愛猫の写真に癒やされたりと、日常的に温かいやりとりがあります。
リモートワークが中心で直接顔を合わせる機会は多くありませんが、そうしたコミュニケーションがあるからこそ、オンラインミーティングでも自然と笑顔が生まれているのだと思います。
そんな雰囲気は仕事にも表れていて、皆それぞれが自分の携わるコンテンツへの「好き」を原動力に取り組んでいます。
「これはきっと喜んでもらえる」「それは少し悲しいかもしれない」と、常に受け手を思い浮かべながら自分事として考えている姿勢が、とても素敵だなと感じています。
また、私自身、コミュニケーションについて意識しているのは“伝えること”よりも“相手の状況を知ろうとすること”です。
コーチングに関する本を読んだ際に、「まずは相手に興味を持つことが大切」と書かれていたことが印象に残っていて、日々のやりとりでもそれを心がけています。
もう一つ意識しているのは、「いい格好しようとしないこと」です。
入社当初は、自己開示のレベルで言うと10段階中「2」くらいだったと思います。
今思うと、無意識のうちに自分をよく見せようとして、かえって壁を作ってしまっていたのかもしれません。
育児を経験する中で、自分の経験値が上がり、無駄なプライドが少しずつなくなっていきました。「こんな自分ですが、よろしくお願いします」と素直に出せるようになったことで、周囲との会話の雰囲気も変わってきたと感じています。
一緒に働いているメンバーへの想いをお願いします
普段からたくさん支えていただいていて、感謝しかないです!
愛とこだわりのある、そして優しく対話を惜しまない方々ばかりで、本当に人に恵まれているなと感じます。
仕事をしている時間のことも、過ぎ去ったあといい思い出として笑顔で振り返れるように、微力ながらこれからも貢献していきたいなと思っています。楽しく働きましょう~!
※内容は取材時のものです










