【TOP HERO インタビュー】“自分がやらねば誰がやる”ーー一歩ずつ、技術で築いた信頼

エンジニア
青池 春純


現在の仕事内容について教えてください

Webアプリゲームの開発プロジェクトに携わっており、チームのエンジニアをまとめるリーダーを担当しています。
エンジニアとしては主にクライアントサイドの実装を担当しています。
技術面のとりまとめだけでなく、チーム全体がスムーズに進行できるよう調整役としての役割も意識しながら取り組んでいます。

入社のきっかけは何ですか?

前職で一緒にプロジェクトを担当し、お世話になっていたディレクターが先にサイバードへ転職していて、「ぜひ一緒にやろう」と声をかけてもらったのが入社のきっかけです。

職種は違っていましたが、同じチームで働く中でお互いの強みやスタイルを理解し合える関係性が築けていたので、そんな信頼できる人がいる環境なら、すぐに馴染めると思えたのも大きかったです。実際、知っている人がいると相談もしやすく、安心感がありました。

前職ではスポーツのシミュレーションゲームを担当していたので、サイバードで担当する恋愛シミュレーションゲームとはジャンルが異なりますが、エンジニアとしての役割や貢献の仕方は変わらないと感じました。
ジャンルにとらわれず、「ゲームをつくりたい」という純粋な想いを持ち続けられる場所を選べたと思っています。

2025年上期TOP HERO※の受賞、おめでとうございます!
今回受賞したプロジェクトでの大変だったこと、苦労したこと、また乗り越えた方法などを教えてください

ありがとうございます。
過去の失敗を引きずらない性格なので、正直あまり覚えていないのですが…(笑)、前職のときに「何かと巻き込まれるタイプだよね」と言われたことがあります。当時、進行が難航していたプロジェクトに途中からアサインされることが多く、いわゆる”立て直し”のような役割を担うことがよくありました。先輩から「君は火消し隊だね」と冗談交じりに言われたこともあります。

実際、ピンチな状況に立ち会うことも少なくないのですが、「まぁなんとかなる」という精神で、気負いすぎずにやってきています。喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプなのであまり引きずらないのが自分の強みかもしれません。

今回表彰していただいたプロジェクトでは、当初、自分はUnityエンジニアでWeb系の経験がなかったにも関わらず「ぜひ青池さんにお願いしたい」と声をかけてもらい、「やったことないけれども…」と戸惑いながらも、それでも頼みたいと言ってもらえたことが大きかったです。

もともときっかけがあればやります、というスタンスなので「できなかったらどうしよう」とはあまり思わず、むしろ「プログラマーだから、プログラムのことならどうにかなるだろう」という感覚でした。大事なのは、それまで積み上げてきた経験や基礎、知識をどう応用し、どう昇華させてプロジェクトに貢献するか、だと思っています。

「郷に入っては郷に従え」を意識しつつ、自分の意見を押し付けるのではなく、周囲と足並みを揃えながら、より良い形を提案する。そのためにも、ソースコードの質は常に大切にしています。

仕様書を書く人も、プログラムを書く人も人間なので、どうしても想定されるケースの抜けや見落としが出てきます。そんなときは、「こうしたほうがもっといいよね」と提案して補っていく。想定外の事態が起きたときに「気づいていなかった」で終わらせないよう、自分なりのプロ意識とルールを持って仕事に取り組んでいます。

※TOP HEROとは
サイバードでは半期毎に活躍した社員を称える「CYBIRD AWARD」という表彰制度があり、青池は2025年上期のTOP HEROに選ばれました


サイバードでの印象深いことを教えてください

印象に残っているのは、リモートワークへの切り替えがとてもスムーズだったことです。最初は「これからどんな働き方になるんだろう?」と不安もありましたが、今では落ち着いた環境で集中して業務に取り組めていて、とても働きやすいと感じています。

自分自身は出社勤務しか経験がなかったので、最初は少し戸惑いもありました。ですが、エンジニア同士のやり取りはオンラインでも特に問題なく、コミュニケーションが希薄になると感じる場面はあまりありません。

一方で、プロジェクトのディレクターやプランナーなど他職種のメンバーに対しては、対面のほうがサポートしやすいと思う場面もあり、「姿が見えない」難しさを感じることもあります。その分、普段のやり取りでは相手の状況を意識しながら丁寧に伝えるよう心がけています。

仕事のやりがいや楽しさ、面白さはどんなところですか?

やはりアプリやサービスをリリースする瞬間は、何度経験しても達成感があります。
ただし達成感と同時に、「お客さまに届いてほしい」という期待と、「ちゃんと楽しんでもらえるか」という不安が入り混じる瞬間でもあります。

日々の業務の中でやりがいを感じるのは、納得のいくコードが書けたときです。無駄がなく、拡張性があり、読みやすいプログラムが仕上がったときは、思わず「よし!」と思うくらい嬉しいです。プログラマー冥利に尽きる瞬間です。

ちなみに、若手のメンバーから「ソースコードが読みやすかったです!」と言われたときは、先輩としてちょっと誇らしい気持ちになりました(笑)


あなたにとってのCYBIRD SPIRITは何ですか?

エンジニアの仕事は、プランナーが作成した仕様書をもとに、デザイナーが制作したものを動かし、破綻のないようにシステムを組み上げていくこと。言ってしまえばそれだけのことかもしれません。
でも、いざ実際にプログラミングを進めていくと、仕様どおりに作っているはずなのに「何か違うかも」「このままでいいのか?」と違和感がや疑問を覚えることがあります。

そんなとき、エンジニアとして取れる選択肢は2つだと思うんです。
「仕様書どおりだから問題なし」と割り切るか、「このままで本当にいいのか、こうしたほうがいいのではないか」と疑問を投げかけ、より良い形を提案するか。

私は必ず後者を選びます。

なぜなら、その違和感はお客さまが実際にプレイしたときのストレスにつながるかもしれないから。たとえそれがシステムの根幹部分であっても、気づいた時点で「本当にこのまま進めますか?」と声をあげることは、エンジニアの責任だと思っています。

“もっといいものにしたい”という想いを持ち続けること。
それこそが私にとってのCYBIRD SPIRITです。
良いものをつくって、たくさんの人に楽しんでいただくためにーー仲間たちと「響き合う情熱」を重ね続けていくことだと思っています。

これからやりたいこと、チャレンジしてみたいことはどんなことですか?

自分から「これをやりたい!」と先頭に立って挑戦するというよりは、誰かの挑戦を支えることが多いタイプです。「ちょっと手伝って」と言われると「仕方ないですね」と言いつつ、気づけばがっつり関わっていたりします(笑)

何か困ったときに「まずはあの人に聞いてみよう」と思ってもらえる存在でいたいですし、自分でも「誰かがやらなきゃいけないなら、自分がやるしかないですね」と思っています。

やったことがないことでも「よくはわからないけど、まずはやってみよう」と動けるのが自分の挑戦スタイル。楽観的ではありますが、経験を重ねてきた分、なんとかする力は身についていると思っています。
だからこれからも、チャレンジを支える”頼れる便利屋”として、誰かの挑戦を後押しし続けていきたいです。

職場はどんな雰囲気ですか?

相談しにくいとい感じることはなく、むしろ「困ったらいつでも声かけて!」と、こちらより先に気にかけてくれる人が多い職場だと思います。何かあったときにすぐにサポートしてもらえる環境がとても心強いです。

また、リモートワークのため、まだ直接お会いしたことがない方もいますが、働き方の自由度が高いのも魅力のひとつだと思います。ときには地元に帰省して作業したり、コワーキングスペースを借りたりと、気分を変えながら仕事ができるところも働きやすさを感じるところです。

一緒に働いているメンバーへの想いをお願いします

いつも本当にありがとうございます。
私は物事をはっきり伝えるタイプなので、ときにストレートすぎる言い方になってしまうこともあるかもしれません。

それでも前向きに受けとめ、しっかりと仕事を進めてくれているのは、皆さんのやさしさと器の大きさのおかげだと感じています。
これからもよろしくお願いします。

※内容は取材時のものです

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