【シナリオディレクタースペシャル対談】ー一人ひとりの想いや可能性を束ね、皆の「好き」が輝く瞬間を創り上げていく

シナリオディレクター

ゲーム事業本部 ラブスマ事業部
杉山 陽子、山上 玲子


現在担っている役割をおしえてください。

杉山|

現在はイケメンシリーズのプロデューサーとして、担当タイトルの様々な方針決定や予算管理など、タイトル全体の舵取りを担っています。また、私自身が過去にクリエイティブディレクターだったこともあり、世界観やキャラクターについては監修などにも深く関わらせてもらっています。

山上|

私も同じくイケメンシリーズで、シナリオディレクターを担当しています。ディレクター職の他に、シナリオライターとして自身で執筆することもありますが、関わるタイトルやメンバー構成に応じて、執筆の比重は柔軟に変えています。

お二人共にサイバードへは新卒入社ですが、入社からこれまで、どのような道のりを歩んできたのでしょうか?

杉山|

「入社初年度から企画職として働ける会社」を求めてサイバードへ入社しました。幸運なことに入社の年よりイケメンシリーズで企画、運営に携わることとなり、その後、ライター、シナリオディレクターを経て、2021年から現在のプロデューサー職を担っています。

山上|

「ゼロからものづくりに携われる分野、かつ人を楽しませることで社会に貢献できる領域」を実現できる会社で働きたいと決めて、サイバードへ入社しました。私はBtoB事業の企画職としてサイバードでのキャリアをスタートしました。その後、ゲーム事業へ異動となり、思いがけずシナリオライティングに携わることになりました。

杉山|

それまでシナリオ執筆をしたことはあったんですか?

山上|

いえ、初めての経験でした。なので、羞恥心で汗だくになりながら(笑)、先輩方にオフィスの窓際でプロットミーティングをしていただいていたのを覚えています。その後は、シナリオライター、シナリオディレクターと、一貫してシナリオ領域に特化したキャリアを積んでいます。

山上|

杉山さんはイケメンシリーズの礎となるサイバード初の女性向けゲームの開発から、参加してたんですよね?

杉山|

はい、そうです!当時の上司がもの凄く厳しかったの(笑)。だけど、そこで学んだ事が今も様々な場面で活かされているし、イケメンシリーズの誕生から今までをずっと見てきている経験は、非常に貴重だと思っています。

共にシナリオディレクターとしての経験を持っていますが、シナリオディレクターとしてのやりがいや楽しさはどんなところですか?

山上|

なんと言っても、チームで作り上げていくことを日々体感できる面白さです。ひとりでは描けない物語や世界観、人物やドラマを、チームで作り上げていくこと、それをまとめ上げていくのがシナリオディレクターの魅力です。

杉山|

自分の「作りたい!」だけではなく、皆の想像や想いを束ねて、それを形にできるのがシナリオデディレクターの魅力ですよね。メンバーの個性や多様性、その掛け合わせから生み出される新しい可能性にわくわくできるのも醍醐味のひとつ。

山上|

まさに!一方で、キャラクターや、物語の受け止め方などは人それぞれ千差万別。ですから、お客様が求めているもの、チームとして提供し作品として守り育てていくのはとても難しいことでもありますよね。

杉山|

難しいからこその喜びもあって、本当にチームでのモノ創りは楽しい!新規タイトル立ち上げであれば、タイトルの舞台やテーマの設定から。既存タイトルの運用であれば続編といった今後の展開等、タイトルやキャラクターの根幹や軸に関われること、今まさに新しいコンテンツが世に生み出される瞬間を皆の想いを束ねて創り上げる、そこへ立ち会えることが大きな魅力ややりがいだと思います。

山上|

本当にやりがいがある仕事だなって常々感じています。「お客様にこんな気持ちになって欲しい!」というチームメンバーの強い想いや拘りがしっかり伝わり、受け取ってくださる側と作り届ける側の境なく「一緒に楽しめてる!」と感じる瞬間に、やりがいや楽しさを感じます。


シナリオライターからシナリオディレクターへのキャリアステップを目指す人も多いのでは?と思いますが、ライターとディレクターで大きく違うことは何でしょうか?

山上|

大きく違うのは、ライターはガリガリ執筆する時間が多い一方、ディレクターは他のライターのマネジメント、監修や育成、他セクションとの物量や体裁の交渉などに割く時間が多いということです。

杉山|

そうですね、やはり割かれる時間ですね。サイバードの場合、厳密な線引きはないかもしれませんが、役割や時間配分の濃淡だと思います。ライターはプロット、本稿のライティングも行いながら、人によっては外部ライターのディレクション、監修業務にもあたります。 シナリオディレクターは社内外全てのライターディレクション、監修が中心となりますね。

山上|

それから、個々のライターのキャリアプランを踏まえて次のチャレンジを検討したりといった、ライターを育てていくこともシナリオディレクターの仕事ですよね。ライターの皆をより輝かせる!というマインド、大事だと思います。

杉山|

実際にお客様の目に触れるシナリオの一言一句を紡ぎたい方はライター向き、より上流工程を中心に複数のライターと仕事をしたい、ライターチーム全体をもっと輝かせたいという方がシナリオディレクター向きだと思います。

シナリオディレクターとして必要なこと、求められることをおしえて下さい

杉山|

大きく3点あるのですが、全部お話しても良いかな(笑)?

山上|

もちろんです!私も聞きたいです(笑)

杉山|

1点目は、「複数の目線」を持つこと。提供するサービスを検討する上でお客様目線を常に持つことはもちろん、売り手としての目線、作り手としての目線、作り手をディレクションする立場としての目線、 また、ディレクターやプロデューサーならどう考えるかなどの目線です。 多くの目線に立って、情報を集めたり、考えを深めることが必要だと感じます。

山上|

目指す方向性に向けて自信を持って進んでいくためにも、その背景にある根拠を探ることは大事ですよね。

杉山|

2点目は、「協働を楽しめる」こと。シナリオディレクターの場合、社内外複数のライターはもちろん、時にはシナリオを預かる立場として他セクションのリーダーと同様に意見を求められることもありますので。

山上|

チームで何かを創り上げたご経験のある方、それを楽しめる方、そこで花開く新しい可能性にわくわくできる方はシナリオディレクターに向いているなって私も思います。

杉山|

最後に「提案力と能動性」です。タイトルの方向性を、キャラクターをどのように今後打ち出していくか?、どのような見せ方が時流の中で求められているの?の提案力と、それを行う能動性、積極性は不可欠だと思います。

山上|

自分の考えや想いだけでなく、ライター皆が描く世界を実現することはディレクターの責任でもあると思うので、形にできる力は持っていなくては…ですね。

杉山|

多様なことを考え、求められる職種だと思いますが、その分形になった際の喜びもひとしおなやりがいのある魅力的なポジションです。

山上|

杉山さんのお話と被るところもあるかもしれませんが、私も「他を想像する・耳を傾ける・知る」ことは大切にしています。ゲームはリリースがスタート地点で、そこから育ったり変化していくものだと思います。特に私達の携わっている恋愛ゲームは、主人公であるお客様と彼(キャラクター)が出逢い、恋に落ち、絆を深め、一緒に過ごした時間や思い出、変化も重要な価値になっていく。なので「次は何が求められるのか?」に耳を傾け考え続けることが、品質担保=お客様に満足していただけるものを作り続けることに繋がるのではないかなと思います。

杉山|

耳を傾ける、知るということでいうと、チームメンバーが活躍できる環境を作るという意味でも大事ですよね。

山上|

はい!「チームメンバーは今どんな気持ちでいるのか?」を知ることも、魅力的なコンテンツを生み出し続けるためには重要だと感じています。ライティングはともすると孤独な自分との戦いになりがちなので、モチベーションが折れないように見守り支えることが特に必要だなと…。自分がライターとして書いていて心折れそうな時、支えて頂いた経験からも強く思います。精神的な安定感が強いほど、よいものができる事が多いので、自分がそういう安心を与えられる存在でいたいし、そう在るべしと思っています。

シナリオディレクターを目指す人へお二人からのアドバイスをお願いします!

杉山|

自分の中に「軸」を持って欲しいと思います。世界観の構築、キャラクターの魅力の伝え方、お客様の満足度向上、それらを実現するための役割分担や他部署との協働など、ディレクターの守備範囲は広いです。ですので、やっていく中で、必ず試行錯誤が生まれますし、やり方や考え方も人それぞれだと思います。 ただ、物事を決めていく際の優先順位や、自身やプロダクト、また組織に対する考え方の軸があると必ず判断に迷った際の指針になるので、自分の中の軸を育てておくと良いと思います。

山上|

軸を持つこと、大事ですよね。私は いくつかのイケメンシリーズの新規立ち上げの他にも、シリーズ全体のブランディングタスクフォースに参画した経験があり、マーケティングメッセージを作るためのユーザーインタビュー調査などにも携わったことが、今現在のディレクター業務にも活きていると感じています。 文字を紡ぐことだけに拘るのではなく、周辺のことにも興味を持ち、積極的に取り組んでいく姿勢は必要だなと。

杉山|

自分だけでなくライター全体の成長を担うのもディレクターの役割ですよね。だからこそ、視野を広く、視座を高くという意識を常に持つことは大事ですね。

山上|

それから、これは実体験からですが、挫折経験は大事にして欲しい。ダメだった時のこと、苦しかった時の記憶があると人は誰かを支えることができると思うんです。私自身もこれまで、たくさんの人に支えて頂いた記憶や想いがあるから、今度は自分自身が支えられるようになりたいって思います。チームのみんなの苦しみは共に分かち合い、みんなの喜びを自分事として喜べる。そんなマインドを持てると良いなと思います。


仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

杉山|

社内外のメンバー、お客様との信頼を育む、敬意を持つというのは、仕事を行う上でとても大切にしている価値観のひとつです。私はチームプレイが好きですし、今後もメンバーと一丸となってモノ創りをしていきたいと思っています。 また、作品を通して繋がっているお客様への感謝の気持ちは、日頃から大切にしていますし、支えにもなっています。

山上|

わたしは「人が発する温度」を大事にしています。自分で何か作るときは「これいい!熱い!」と思えるものを作ること。 サポートする立場の時は、サポートする相手のそういう熱を大事にすること。 やっぱり人の心を揺さぶるものは、そこに執念なり情熱なり温度のある何かしらの感情が詰まっているものだと思うので、その温度を大事にすることが一番大切だなと思います。

杉山|

まさにサイバードのビジョンでもある「響き合う情熱を、重ね続ける」ですね!

これからチャレンジしたいことをおしえてください

杉山|

サイバードに入社してから今日まで、様々な職種、立場で業務を行ってきましたが、いずれも「キャラクター及び世界観を魅力的な形でお客様へ届ける」ことだったと思っています。 なので、これからもより多くのお客様に、自身とチーム皆で創り上げたキャラクター、世界観を届けたいと考えています。

山上|

どんな形であれ、言葉や物語で人の心を動かす仕事に携わっていきたいです。 まずは今携わっているコンテンツを、もっとたくさんの人に愛されるものに育てていきたい、そして永く愛されるものとして生かし続けたいです。「こんなことできたらいいね」をひとつずつ実現していって、お客様に喜んでいただけたらいいなと思います。

杉山|

それから、自分には娘がいるので、娘が、私たちが作ったコンテンツを遊んだり、それで友だちと盛り上がってくれたりしたら夢があるなと感じますし、そういう意味ではより広い世代にサービスを届けたいという想いがあります。

山上|

あっ、それは私も同じです!自分たちで作ったものを自分の子どもが楽しんでくれたら、嬉しいです。本当に、夢のある仕事ですよね。

どんな方と一緒に働きたいと思いますか?

杉山|

「誰かの「好き」を創りたい、応援したい、寄り添いたいという想い、熱意のある方がいらっしゃったら、是非一緒に働きたいです!

山上|

私も「好き」がキーワードです!それぞれの「好き」を尊重しあえるサイバードの組織風土を好ましく感じているので、誰かの「好き」を聞いたり見たりするのが好きな方、自分の「好き」も色んな人と共有したいと感じている方と一緒に働けたらいいなと思います。

それでは最後に入社を検討している方へ一言お願いします!

山上|

仲間が多ければ多いほど、愛され続けるコンテンツを作り、育てることができます。楽しいモノ創りを通して、誰かの笑顔を生み出すことをご一緒できたら嬉しいです。

杉山|

サイバードは「挑戦」、そして個々人の「愛」「好き」を尊重してくれる会社です。 誰かの心を動かすその瞬間を、一緒に創っていきましょう。

杉山|
山上|

それから最後に。私たちは共に子育てと仕事の二足の草鞋をはいていますが、仕事か?育児か?の選択を悩む方は是非サイバードへ!サイバードは女性のライフステージの変化も受け入れ、柔軟に対応できる制度が整っています。周囲の理解もあります。ライフステージが変わったからやりたいことを諦めなくちゃいけないとか、キャリア/スキルアップができないなんてことはありません。想いと行動する力があれば活躍の場は広がる環境があります!

※内容は取材時のものです

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