プランナー
今井 里咲

現在の仕事内容について教えてください
現在は新規開発チームで、プランナーを担当しています。
各セクションと連携しながら、イラスト・UI・シナリオといったクリエイティブの要件策定やディレクションを行ったり、実際にゲームに実装する機能の仕様検討を行ったりと、幅広い業務に携わっています。
また、新規コンテンツの立ち上げフェーズということもあり、全体の世界観やキャラクター設定の策定にも関わらせていただいています。
入社のきっかけは何ですか?
中学・高校時代は吹奏楽部、大学時代はよさこいチームに所属し、仲間と一緒にものづくりに取り組んできました。
吹奏楽では、みんなで考えた演奏をお客様に届け、毎回足を運んでくださる方の存在を目にする中で、想いを込めて作ったものが誰かの笑顔や楽しみに繋がることに大きなやりがいを感じるようになりました。よさこいでは、イタリアでの海外公演も経験し、国を越えて作品が届く喜びを実感しました。
人の日常に欠かせないものではなくても、日常を彩り、日々の活力になるようなものを届ける仕事がしたい——そう考え、就職活動を行っていました。
サイバードは、選考を通じて「熱意ある人が道なき道を切り拓いてきた会社」だと感じたこと、年次に関係なく挑戦でき、やりたい想いを大切にする文化があると感じたことが印象的でした。
「この人たちと一緒に働きたい」と思えたことが、入社を決めた一番の理由です。
サイバードでの印象深いことを教えてください
特に印象に残っている経験は、社内で新規IPを創出できる人材育成を目的としたタスクフォースに参加させていただいたことです。
自分で考えた企画を企画書に落とし込み、最終的に事業部全体へ向けてプレゼンを行う取り組みでした。
以前から新規企画の立案に挑戦してみたいという想いはあり、アイデアをメモに残したり、自分なりに膨らませたりはしていましたが、社内に発表する企画書として形にするのは初めての経験でした。
考えれば考えるほど細部に意識が向いてしまい、本当に伝えたいことがまとまらず、悩んだり行き詰まったりすることも多かったです。
そんな中で、ずっと憧れだった先輩方にたくさんのことを教わり、支えていただきました。「アドバイザーではなく、一緒に新規事業を立ち上げる仲間だと思ってほしい」という言葉をかけていただいたことや、どんな話も肯定的に受け止めたうえで、さらに良くするためのアドバイスをもらえたことが、とても心に残っています。
また、「やりたいことを一言で表すとしたら?」という問いかけをいただいたことで、企画の軸が整理され、自分が本当に伝えたい想いが明確になった感覚がありました。
結果として事業化には至りませんでしたが、「その悔しさや悲しさは、これからの糧になる」「今は胡麻化さずに感情を思い切り出していい。全部が財産。絶対に無駄にならない」という言葉に背中を押され、この経験自体が今では自分の中のお守りのような存在になっています。
いつか私も尊敬する先輩方のように、想いに寄り添いながら背中を押せる存在になりたい。
お客様の人生に影響を与えるという覚悟を持ちながら、真摯にコンテンツに向き合っていける作り手になりたいと思っています。

仕事のやりがいや楽しさ、面白さはどんなところですか?
チームで生まれたアイデアが形になり、それに対してお客様が喜んでくださっている実感を得られたときに、一番のやりがいを感じます。寄せられるメッセージやSNSでの反応はもちろん、リアルイベントで実際にお客様とお会いできる機会があるのも大きな魅力です。
イベントでは、好きなキャラクターのパネルの前で嬉しそうに写真を撮られていたり、グッズを持参してくださったりと、お客様の「好き」という気持ちを間近で感じることができます。中には、概念コーデや手作りのグッズで愛情を表現してくださる方もいて、その想いに触れるたびに胸がいっぱいになります。
皆さんがとても幸せそうな表情でキラキラ輝いている姿を見ると、これからも長くコンテンツを届けていきたい、もっとHAPPYになってほしいという気持ちが自然と湧いてきて、自分自身の原動力にもなっています。
入社当初はコロナ禍ということもあり、お客様の反応はSNS上でしか感じられませんでした。初めてリアルイベントでお客様と直接お会いしたとき、表情やその場の空気感に触れて、「届けている相手」の解像度が一気に上がった感覚がありました。
それ以降は、次の企画を考える際にも、よりリアルにお客様を思い浮かべながら、「こうしたら喜んでもらえそうだ」と自信を持ってアイデアを形にできるようになったと感じています。
失敗談や苦労話、プロジェクトの裏側など
当時所属していたチームで、初めて大型施策を担当したときのことです。
年間でも特に大きな盛り上がりをつくり、売上にも直結する重要な施策だったこともあり、プレッシャーから検討事項やタスクを一人で抱え込んでしまい、パンクしてしまったことがありました。
そのとき、今もお世話になっている尊敬する先輩から「もっと視野を広く持って。周りを頼って、甘えてもいいんだよ」と声をかけていただきました。
「周りを頼ることで、それぞれの経験や担当領域があるからこそのアイデアが生まれる。早めに相談するほどできることは増えるし、施策全体ももっと良くなるかもしれない」という言葉に、はっとさせられました。
それ以来、できるだけ早い段階で、チームの皆さんに「何を実現したいのか」「なぜそれをやりたいのか」を、熱意も含めて伝えることを意識しています。
過去の結果や達成したい目標、解消したい課題を整理したうえでイメージを共有すると、自分一人では思いつかなかったアイデアが生まれ、もともと考えていた案が、よりお客様に喜んでもらえる形へと磨かれていく瞬間があります。
改めて、ひとりではなくチームでつくるからこそできることがあると実感しましたし、皆さんと一緒になって施策を盛り上げていけること自体が、何より楽しいと感じています。
まだ自分の考えをうまく言葉にできず試行錯誤することもありますが、チームに熱量を伝播させながら、全体でものづくりができるプランナーを目指しています。
あなたにとってのCYBIRD SPIRITは何ですか?
私にとってのVMVは、VALUEの「愛」です。
入社当時から、お客様の姿を直接目にする機会が少ない中でも、「大切な人にプレゼントを渡すような気持ちでサービスを届ける」というお客様への向き合い方に強く共感してきました。今もその姿勢を、仕事の軸として大切にしています。
一方で、売上がなければコンテンツを長く届け続けることはできず、結果的にお客様を悲しませてしまうことにも繋がります。そのため、お客様の気持ちとビジネスの両立を意識しながら、限られた中で何を足すべきか、何を引くべきかを考え、判断するようにしています。
お客様を想う「愛」を、具体的な選択や行動に落とし込んでいくことが、私にとってのVMVの実践だと思っています。

これからやりたいこと、チャレンジしてみたいことはどんなことですか?
今後は、新規企画やIPの立案にも貢献できる人材へと成長していきたいと考えています。
イケメンシリーズの「全ての女性に恋のはじまりのような心うきたつ毎日を」というブランディングメッセージがとても好きで、自分自身もその想いを大切にしてきました。
これまで、壁にぶつかったときや日常が少し息苦しいと感じたときに、好きなコンテンツがそっと寄り添い、背中を押してくれるような感覚に何度も救われてきました。
仕事や学校、人との関わりの中でも、ひとりで自分と向き合う時間でも、日常を生きることには体力や精神力が必要だと感じています。
だからこそ、作品の世界に触れている間だけでも日常から離れ、思う存分没入できる場所を届けたい。
そして、毎日の楽しみや癒し、明日への活力に繋がるようなコンテンツを、今度は自分自身の手で生み出していける存在になりたいと思っています。
職場はどんな雰囲気ですか?
私が感じているサイバードの魅力のひとつは、「人の温かさ」です。
その温かさの正体は、一人ひとりの「好き」という気持ちを尊重し、決して否定しない空気にあると思っています。自分の「好き」も、相手の「好き」も、その人を形づくってきた大切なものとして受け止められている。そんな文化が、とても素敵だと感じています。
社内では、自分の推しコンテンツや影響を受けた作品について、熱量高く語ってくださる方が多く、その話をきっかけに一緒に映画や舞台、ライブを観に行ったり、鑑賞会を開いたりすることもあります。そんな皆さんに甘えて、私自身も思う存分“布教”させてもらっています(笑)。
また、「この職場は温かいな」と実感した出来事として、年次や役職に関係なく手を差し伸べてくれる方が多いことが印象に残っています。
例えば、ある方がとても忙しいにもかかわらず、私のアイデアを見て時間を割いてくださり、ご自身の専門知識を交えながら「この企画の課題は何だろう」と一緒に考えてくれたことがありました。熱量を持って取り組んだ企画に対して、親身に向き合ってもらえたことが本当に嬉しかったです。
部署やセクションの垣根を越えて協力し合える環境があるからこそ、「好き」を原動力にしたアウトプットが、より良い形で仕事に活かされていると感じています。
一緒に働いているメンバーへの想いをお願いします
いつも本当にありがとうございます!
落ち込んだときや体調を崩したときに、チームが離れていても気にかけて声をかけてくださったことや、悩んでいるときに親身に相談に乗っていただいたこと、さりげない差し入れまで――ここには書ききれないほど、先輩から後輩まで多くの方に支えていただいてきました。皆さんの相手を想う気持ちや温かい心遣いに、何度も励まされ、救われています。
仕事では真剣でかっこよく、プライベートでは自然体。そんな素敵な皆さんと過ごす時間が本当に楽しく、気づけば大切な思い出がたくさんできていました。
新卒当時は右も左も分からず不器用だった自分ですが、入社5年目となり、日々の仕事や何気ない会話の中でいただいた言葉一つひとつが、今の自分を形づくっていると感じています。
まだまだ未熟ではありますが、これからも多くのことを吸収し、皆さんのお力になれるよう精進していきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。
※内容は取材時のものです










