迷いながらも、前へーー リーダーとしての葛藤と挑戦

デザイナー
周 瑾

現在の仕事内容について教えてください

イケメンシリーズの1タイトルで、デザインリーダーおよびアートディレクターを務めています。チーム全体の方向性を定めつつ、細部までこだわったビジュアルづくりに取り組んでいます。
加えて、現在は新規プロジェクトにも携わっており、デザイン制作や監修といった役割も兼任しています。それぞれの世界観を大切に、魅力的な表現を目指しています。

入社のきっかけは何ですか?

前職では、スマートフォンやコンシューマ向けのゲーム開発会社でUIデザイナーとして働いていました。主に男性向けタイトルを担当することが多かったのですが、次は女性向けのゲームにも挑戦してみたいと思い、転職を考え始めました。
ちょうどその頃、友人がサイバードに勤めていたことから会社のことを知り、自ら応募しました。

実際に面接でお会いした社員の方々の人柄や、社内の雰囲気、意見を言いやすい風通しのよさに触れ、「ここで働きたい」と思えたのを覚えています。人を大切にする社風に共感し、リスペクトを感じたことが、入社の決め手になりました。

サイバードでの印象深いことを教えてください

私はもともと気が弱く、リーダーとしての自分にはスキルが足りていないと感じることが多々ありました。とくに、協議や判断が求められる場面で「NO」と言うのが苦手で、デザイナーとしての意見をうまく伝えられず、曖昧なままにしてしまうこともあり、リーダーに必要な“判断力”や“伝える力”が、自分には不足していると悩んでいました。

そんなとき、当時の上司から「あなたはひとつ覚えたら、それを倍にして良くできる」と言っていただいたことがあり、その言葉で、自分に足りないのは能力ではなく、“新しいことを吸収しようとする行動力”なのだと気づくことができました。
それ以来、間違えてもいいからまずやってみる、というマインドに切り替えることができ、物事を一歩引いて冷静に捉えられるようになったと感じています。

また、後輩から「先輩のやり取りを見て、自分も真似してみました」と言ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。自分では無意識だった部分が、誰かにとっての良いお手本になれていたんだと気づけて、自信につながりました。


仕事のやりがいや楽しさ、面白さはどんなところですか?

自分たちがつくり上げたものが、ダイレクトにお客様の心に届くその瞬間が、何よりも楽しく、やりがいを感じます。
特にサイバードは、お客様との距離がとても近く、リアルイベントなどで実際にお会いできる機会も多く、目の前で好きなキャラクターのグッズを手にキラキラした表情のお客様を見ると、「ああ、やっていてよかったな」と心から思えます。

また、社内ではチームメンバー同士の壁もなく、知見を気軽に共有し合える環境なので、日々刺激を受けながらスキルアップができています。一人では思いつかなかったようなアイディアも、チームだからこそ生まれる。それがこの仕事の面白さでもあります。

失敗談や苦労話、プロジェクトの裏側など

デザインリーダーを担った当初は、現場の作業に専念していたころとは異なる役割に、正直戸惑いがありました。進行管理やメンバーのマネジメントといった業務は経験が浅く、判断が求められる場面になると「もし間違った選択をして、後輩に迷惑をかけてしまったら…」と不安ばかりが先立ち、なかなか一歩を踏み出せずにいました。

特に悩んでいたのは、すぐに判断ができない状況でも「リーダーだから即答しなければならない」と思い込んでいたこと。実際には持ち帰って冷静に考えるという選択肢もあったのですが、当時の私は“完璧にやらなければいけない”というプレッシャーに縛られていました。

そんな私を支えてくれたのが、上司や他のリーダーたちの存在です。自分ひとりで抱え込むのではなく、相談したり、知識や見解を共有してもらったりすることで、少しずつリーダーとしての自信が持てるようになりました。

今では、後輩が頼ってくれたり、成長していく姿をそばで見られたりすることに、大きなやりがいを感じています。あのとき、周囲の支えがなければ今の自分はいなかったと心から思います。

あなたにとってのCYBIRD SPIRITは何ですか?

私にとってのCYBIRD SPIRITは、VALUEの中の「愛」です。

一緒に働く仲間たち、ゲームを楽しんでくださるお客さま、そして制作を支えてくださる外部のパートナーの皆さま──。この広い世界の中で、同じ時間を共有している“仲間”として、感謝と愛を持って日々の業務に向き合うことを大切にしています。

そしてもちろん、自分が関わっているゲームのキャラクターたちのことも、全力で愛しています!


これからやりたいこと、チャレンジしてみたいことはどんなことですか?

現在、新規プロジェクトのセクションリーダーとしての役割を任されることになりました。セクションリーダーは、デザイン全体を統括する「デザインリーダー」とは異なり、イラスト・GUI・アバターなど各専門領域のリーダーとして他リーダーと連携しながらプロジェクトを推進していく立場です。

まずはこの新しい挑戦に全力で向き合い、プロジェクトを無事にリリースし、お客さまに楽しんでいただける作品を届けたいと思っています。

そのうえで、私一人が成長するだけではなく、チーム全体が大きく成長できるように、新しいツールや技術、知識を学んでいけたらと考えています。一人では見えなかった景色も、チームで進めばもっと広がるはず。そんな“チームとしての成長”も、今後のキャリアの軸にしていきたいです。

職場はどんな雰囲気ですか?

もともと、サイバードの社風に惹かれて入社を決めたこともあり、職場の雰囲気はとても優しくて、心地よい――そんな言葉がぴったりの環境です。

新しいことや興味のあることにすぐ挑戦できる風土があり、何かに悩んだときも、気軽に相談できる空気があります。上司や他部署のメンバーとも自然に話ができて、良い意味で“壁”を感じさせない会社だと思います。

一緒に働いているメンバーへの想いをお願いします

いつも本当にありがとうございます。
嬉しいこともあれば、悩むこともある。でも、そんな日々を一緒に経験しながら前に進めることが、本当にありがたくて、心強いなと感じています。

これからも、たくさんのお客さまに「推してよかった」「恋してよかった」と思っていただける作品を届けられるように、一緒にがんばっていけたらと思います!

※内容は取材時のものです

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