株式会社グッドパッチさん主催「Prottを使ったデザインプロセスワークショップ」開催レポート

 
はじめまして、デザイングループのKOTAです。
3月21日に株式会社グッドパッチ主催の「Prottを使ったデザインプロセスワークショップ」が開催されました!
(Prottの詳細はこちら→https://prottapp.com/ja/
このワークショップでは、ペルソナと呼ばれるターゲットユーザーが持つ課題や悩みをアプリのUI/UXデザインによって解決することを目標に、チームによるアイデア考案からプロトタイプ制作まで一連のデザインプロセスを体験します。
プロトタイプ制作は株式会社グッドパッチさんが提供する「Prott」によって進めていきます。
「Prott」は撮影したワイヤーフレームなどをリンク設定するだけで簡単にアプリのモックアップが制作出来るという優れたアプリです。
それではワークショップの内容をご紹介します。
プロトタイプはチームでのコミュニケーションやユーザーレビュー、ペルソナ役のレビューなどを重ねながら、制作を進めていきました。
ペルソナ役の課題は下記のような内容です。

・通学中に情報収集をするが、自分にフィットする服を求める為、ショッピングに非常に時間がかかってしまう
・効率よく買い物をすることができ、同時に偶然の出会いも求めたい
・自分のイメージに合う服に素早く出会いたい

 
まずは4人1組のチームに分かれ、各メンバーが興味があることを共有します。
その後、ペルソナ役の課題解決に向け、たくさんのアイデアを共有して一つのコンセプトにまとめていきます。
僕たちのチームは「フィットする服を提案していく」というコンセプトをベースに制作を進めていきました。
要望に合わせ、コンシェルジュがフィットする服を素早く提案するというアイデアです。
 
コンセプトをまとめる
 
考案したコンセプトはペルソナ役からレビューを貰い、精度を高めていきます。
各プロセス毎には制限時間があるので、レビューは時間との勝負になりました。
 
レビュー
 
コンセプトをもとに想定されるユーザーストーリーをコマ絵に落とし込み、再度ペルソナ役からレビューを貰います。
レビューはプロセスが進むにつれ、時間切れで間に合わなかったチームや複数回レビューを貰いに行けたチームなど、明暗が分かれました。
 
レビュー2
 
前工程までのレビューを踏まえ、手書きのワイヤーフレームから実際にプロトタイプを制作していきます。
ワイヤーフレームの設計が完了したら、「Prott」を立ち上げ各画面をスマホ(iPhone推奨)で撮影し、プロトタイプを制作します。
ここでも完成したプロトタイプのレビューを貰い、さらに精度を高めていきます。
また、各チームからテスター役が選ばれ、別チームのプロトタイプのレビューも行いました。
ここは実際にユーザーから意見を貰える貴重な機会です。
実際に使用して貰うと自分たちでは気付かなかったことがたくさんありました。
レビュー後はチームで振り返りを行い、最後のブラッシュアップをしました。
 
プロトタイプ
 
完成したプロトタイプを各チームでペルソナ役にプレゼンテーションをしていきます。
各チームから個性あるアイデアが発表されました。
最終的に僕たちのチームは選んだアイテムから別のアイテムが蜘蛛の巣のように広がり、それぞれネットショップ、店舗のMAPなどにアクセス出来るというアプリを提案しました。
このアプリでは、偶然の出会いと効率の良さを両立することを目指し、コンセプトをベースにレビューを重ねて、制作を進めていきました。
プレゼンテーションは僕が担当しましたが、緊張してしまい早口になってしまいました。
 
プレゼン
 
プレゼンテーションされたプロトタイプは最終的にペルソナ役により順位が付けられ、
優勝チームにはグッドパッチさんから素敵な賞品が贈呈されました。
 
表彰
 
最後にグッドパッチさんから優勝チームがレビューの回数が一番多かったという発表がありましたが、ここで改めてレビューの大切さを認識しました。
実際レビューを重ねることで、プロダクトの精度を高めているという実感がありました。
このレビューによって、自分たちのアイデアとペルソナ役とでズレがあれば、すぐに修正して課題解決に近づけていくことが出来ます。
レビューを如何に反映出来るかが大事で、プロダクトの精度が変わってくるのだと思いました。
「Prott」を使ったワークショップは僕にとって初めての参加で少し緊張しましたが、チームで取り組むことで、制作の過程を楽しむことが出来ました。
チームでデザインプロセスを進めることはアイデアの連鎖や相乗効果を生み出し、レビューを重ねることでチームのまとまりも強くなっていきます。
短い制限時間の中、レビューを貰い、みんなで頭をフル回転させプロダクトをデザインしていくことは、とても貴重な経験になりました。
また、僕は普段Webサイトの設計、デザインをすることが多いのですが、Webデザインにおいても今後はもっとレビューを意識し、よりユーザーに寄り添ったデザインしていきたいと思います!